展覧会, art works

横浜で塚本元展「昨日の思い出」が10月23日(水)より開催)

日常のごくありふれた視点を淡々と描き出すの塚本の作品
ドローイングタッチのその情景から飄々とした物語が綴られていく。

写真:「お遣い道の水銀燈」38 x 54.1cm, oil pastel, sakura cray-pas. 2019

路地裏や夕方の街並みなど、ありふれた情景だけれども、その時間帯や空気感、えも言われぬ情景を巧みな描写力で表現していく塚本の作品。鉛筆やクレヨンで描かれるドローイングタッチの作品は、まるで日記やメモに文字を書き起こすような淡々とした雰囲気を漂わせている。

「祭の灯」グラファイト鉛筆、紙 16.8 x 24.4cm 2019年

鉛筆のような画材は、様々な表情の「線」によって画面を作り出す。それがまるでテキストのようにも見えてくる。

「ある時、一瞬世界が輝くように見える時の景色がある一方で、その瞬間・瞬間の間には気にも留めない『生活の風景』がある。その両方とも同じように描き出せたら」と塚本は言う。

「そんな清濁あわせ持った作品は、最高の瞬間でもないし、かといって生活に消費されていく景色でもない。いわば、いつまでたっても『昨日の思い出』のくらいの存在感」であると言う。

塚本元展は10月23日(水)から、横浜のみなとみらい線元町中華街駅からほど近い、ギャラリーart Truthで、28日(月)まで開催します。ぜひ実際に作品の卓越したタッチをご覧ください。


塚本 元展
「昨日の思い出」
10月23日|水| – 28日|月|2019
11:00〜19:00 ※最終日は17:00まで
【作家略歴】(つかもとはじめ)’73年藤沢市生まれ、阿佐ヶ谷美術専門学校卒。美術作家、デザイナー。塚本元デザインスタジオ代表。

ギャラリーArt Truth
〒231–0023
横浜市中区山下町112–5
日絹パークビル1F
tel; 045–263–8663

●みなとみらい線「元町・中華街」駅(3番出口)より徒歩5分●JR根岸線「石川町」駅南口より徒歩7分
http://www.yccp.jp/art-truth/