
2021年に制作した私の初の作品集「ドローイング帳」。今回、その第二弾となる塚本元「ドローイング帳2」が完成しました!オイルパステルで描かれた「道の絵」とエッセイが対になった作品集です。
作品と対になるエッセイで作品世界を深く味わう
今回の作品集では、作品のタイトルがエッセイのタイトルと同じになっています。作品の情景にまつわるあれこれを文書にしました。また、作品のテーマや、画材、制作プロセスなども図版とともにご紹介しています。作品のテーマや制作背景も知りながら楽しめる作品集になっています!
また、掲載した作品の多くは2024年の展覧会「塚本元のしごと-4人のつかもと仕事展2」で展示した作品なので、展覧会にお越しいただいた方にも、書き下ろしエッセイで作品を振り返ってお楽しみいただけると思います。

当初から変わらないテーマと、作品を作り出す楽しさの再発見
この作品集に掲載した作品は、私が「道の絵」と呼ぶ作品で、元々は色のない、鉛筆で描かれたドローイング作品が始まりでした。ある時からアトリエでモチーフを組んだり、モデルを据えたりして作品を描くことが少なくなり、次第に、自分の部屋の中や、普段歩いている街角をモチーフにして、手のひらサイズのドローイングを描くようになりました。初めは何の気なしに書き始めたのですが、これまで自分が制作してきた、テーマも技法もモチーフも違う作品に、共通する構造がこの「道の絵」の中にあるらしいと気づき始めました。それまで少なからずあった作品を生み出す辛さや苦しさが、純粋に手で紙に絵筆を振るう楽しさに変わっていきました。作品の始まりが、線で描くドローイングだったので、作品集の名前もドローイング帳としました。
この心境の変化と、絵の構造については、前回の作品集「ドローイング帳」のテキストに少し触れました。(作品集「ドローイング帳」はAmazonで電子版のみ販売中です。)また、「道の絵」にみられる私のモノ作りのこだわりは、今回のドローイング帳2でも紹介しています。

デジタル版はAmazonで購入可能
印刷版の紙の作品集も先行予約受付中!
Amazonでデジタル版の「ドローイング帳2」が先行販売しています!Kindle Unlimitedに登録されてる方は無料です。そして、紙の作品集は4月ごろに販売開始予定です。現在、塚本元のWebショップで先行予約受付中です。

「ドローイング帳2」
絵とテキスト;塚本元
アーティスト塚本元の絵画作品とその作品にまつわるエッセイ。2021年発行の「ドローイング帳」の続編。本人が「道の絵」と称するこれらの作品の、テーマ背景や制作プロセスも紹介しています。
●サイズ:A5 縦(148×210mm)
●表紙:PPコート
●図版27点、50ページ